カーナープロダクトマンスリーコラム

営業力強化の本質

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あなたが営業力の強化と聞いて、真っ先に思い浮かべるものは何ですか。営業マンを増員する事でしょうか。それとも歩合給を増やし、やる気を起こさせることですか。成功者のセミナーに参加させて、成功ノウハウを聞くことでしょうか。毎朝会議を開いて、叱咤激励することが営業力強化に役立つと考える人もいるかもしれません。しかし、実際にはこれらの方法にはほとんど効果がありません。効果がないどころか逆効果の場合さえあります。

 

売れない原因は「時代遅れの方法」にあるのですから、営業マンを増やしても売上げが増えるわけではありません。時代遅れの営業を人界戦術で加速して行うだけなのです。無理やり増員した営業マンには、教育やトレーニングが徹底されず、営業自体の質が落ち、クレームの嵐を経験する事になりかねません。営業マンの人件費が、利益を食い尽くしてしまうということも考えられます。売れない原因を把握せずに、営業マンを増やす事は何の解決にもなりません。それどころか企業として命取りにも成りかねないのです。

 

成果報酬の導入や、歩合給のアップはどうですか。この方法も、全く意味がありません。売れない理由が、営業マン個人にある訳ではないからです。仮に個人の営業マンの「やる気」に問題があったとしても、それは給料の問題ではなく、仕事の内容や、やりがいに原因があるのではありませんか。ほんの数万円で、生まれ変わったように売り続ける人が、果たしてどれくらいいるのでしょうか。解決すべき問題は、もっと別なところにあるはずです。インセンティブで動かす部隊を作りたいなら、営業代行に依頼した方が効果が上がりやすいのではないでしょうか。

 

営業セミナーに参加して、成功者のノウハウを聞けば営業力が強化されるのでしょうか。決してそんなことは有りません。成功者の体験談は営業現場では、ほとんど役に立ちません。その人の状況と、あなたの置かれた状況は同じではないからです。これまで仕事柄、多くのトップセールスにお会いしてきましたが、○○さんのセミナーに参加して、売れるようになりました!という人は一人もいませんでした。もし、誰かの体験談を聞いて成功できるとすれば、松下幸之助のようなカリスマ経営者の話を聞けば、誰でも成功できるということになってしまうでしょう。体験談を語るセミナーは、自己啓発には役立つとしても、トップセールスになるためのノウハウや、売上げを上げる方法を学べるわけではないのです。

 

このように、営業力を強化する企業の努力は、これまで決して功を奏してきたとは言えません。営業セミナーに多額の費用と、時間と、労力を費やしてきたにもかかわらず、成果を収めることができなかったのです。しかも間違った取り組みによって、害を被る企業も少なくないのです。

 

一向に改善されない営業は、もはや社員からも見放される危険にさらされています。

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