営業を経験した人であれば誰でも「ムダで意味がないと思える会議」に参加したことがあるでしょう。

営業マンの中には、「朝の急がしい時間に、毎週（企業によっては毎日）行なわれる朝礼に参加し、部長や社長の思いつきの話を聞かなければならないのが一番苦痛だ」という人もいるほどなのです。確かに、参加して良かったと思える、朝礼や営業会議はほとんどないように思います。コンサルティングの一環として営業会議に参加する機会がありますが、そのほとんどが「気合い」と「数字」で占められてしまっているからです。

精神論や、責任の追及にどんな益があるというのでしょうか？
営業マンはやる気になるどころか、不満や不安を感じるようでは、本末転倒ではないでしょうか？

営業会議は「気づき」を与えるものでなければなりません。「なるほどそうすればいいのか」と思えるような具体的な事例や、情報を提供しましょう。業界の情報や有効なデータは、メールで送って終わりではなく、言葉で説明しましょう。売れない営業マンを叱咤激励するよりも、成功している営業マンを誉め、成功体験を共有するようにしましょう。

朝礼に出ると「一週間がんばろう」という気持ちになれる営業会議を行なうために、日頃からネタを探し、よく準備することが必要なのです。