競合の情報を徹底的に収集することは「ビジネス」においても「営業」においても重要なことです。時々、「うちには競合という競合はありませんね」という方がいらっしゃいます。しかし、多くの場合「競合とコンペになるほど広範囲に営業していない」という説明の方が正確でしょう。
競合には、直接競合と間接競合があります。例えば、コカコーラの直接競合はペプシコーラです。同じ商品を扱いシェアを争っています。しかし、世の中で炭酸飲料が飲まれなくなり、ミネラルウォーターや緑茶が好まれるようになります。それによって間接的にコーラを飲む人が減り、全体の販売量が少なくなります。このように間接的に影響を与えるものが、間接競合ということになります。
こうした観点で自社の商品を見たとき、競合が全く存在しないとういうことはあり得ません。そして特に「間接競合」に注意を向けて、対策を取ることが時代の流れにそってビジネスをすすめていくポイントになります。本当の意味で、競合を徹底的にマークするためには、顧客の視点が不可欠です。
皆さんの会社の消費やサービスの間接競合は何でしょうか?そう考えると、セールストークももっと深みのある、「心に訴える」ものになるでしょう。目の前の直接競合ばかりに目を取られて、気がついたら業界全体が廃れていたということの無いようにしたいものです。
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