カーナープロダクトマンスリーコラム

値下げは企業努力の放棄!

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業績不振に陥った企業に売れない理由を聞くと、必ずと言っていい程、「競合より価格が高いから」という答えが返ってきます。しかし、これは単なる「言い訳」です。そうした会社が、値下げを行うと、大惨事が起こってしまいます。確かに一時的に売り上げが上がることもあります。しかし半年後は見るも無残な大赤字を抱えるか、どうしようもない価格競争に巻き込まれ、値下げ前よりさらに苦しくなっているのです。値下げだけで成功し続けた企業は一つもないのです。

 

当然のことですが、「値下げで取った客は、値下げで取られる」という法則が存在します。価格だけでしか魅力を提供できない企業には、価格でしか評価をしない客が付き、結局は共倒れになってしてしまうのです。

 

実際、購買動機が価格のみであるという購買層は、10%にも満たないのです。お客様が本当に望んでいるのは「安いこと」ではなく「満足すること」なのです。価格でない分野で勝負できる企業に成長するためには、並々ならぬ努力と変革とスピードが求められます。

 

値下げは誰にでもできるが、お客様が満足する「価値」を生み出すことには、エネルギーも時間もアイディアも必要なのです。しかし、価値を生み出せない企業に生きる道はありません。安易に、値下げという「麻薬」に手を出す前に下記の点を考えてみるのはどうでしょうか?

 

◇ 競合のサービスと価格を本当に把握しているか
◇ 独自性と付加価値のある商品をつくれないか
◇ お客様の「生」の声を聞いたか
◇ 営業だけでなく全社で組織的に考えたか
◇ 高くても売れる改善をしてきたか
◇ 営業のレベルや質はどうか

 

少し考えてみただけでも、売れない理由は「高い」からではないことがわかるでしょう。いい訳をする前に、本気で変革を考えてみてはどうだろうか?

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