「興味」と「達成感」には密接な関係があります。興味を持ち、関心を深めるためには、「確かに知る価値がある」と実感する必要があるからです。
最近、顧客に興味が持てない営業担当者が急増しています。そうした営業担当者は「顧客に関心を持つことの意義を感じない」「それが売上げに直結するとは思えない」と答えます。なぜそのように感じてしまうのでしょうか?原因の1つは上司のマネジメント手法です。今回は「放任主義」「スパルタ教育」という陥りがちな間違ったマネジメントに目を向けてみましょう。
■部下を放任する上司
多忙な上司は「自主性に任せる」という便利な言葉を言い訳に、部下を放任する傾向があります。何を・いつまでに・どのように・なぜ実践するかを指示しない上司は、部下の達成感を奪います。常に手探り状態の部下は、不安を感じ「保身」と「守り」に入ります。考えることも、積極的な行動も放棄し、必要最低限の行動しかしなくなってしまうのです。
■スパルタ上司
営業担当者として実力がある上司は、部下に厳しく接する傾向があります。熱意が空回りし、無理難題と言えるほどの宿題やテーマを与えます。部下は「あの人(上司)はすごいけど、自分には無理だ」と感じ、あきらめてしまうでしょう。言われたことだけを実行する「指示待ち部下」を生み出す危険性があります。
畑に種を植え育てる時、水を全くあげないことも、水浸しになるほど与えすぎることも避けなければなりません。必要な時と、適切な量を判断しなければならないのです。あなたは部下の興味を育てる上司ですか?それとも阻害する上司ですか?
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