『マネジャーはもの事を正しく行い、リーダーは正しいことをする(ウォレン・ベニス)』という言葉が示すように、マネジメントとリーダーシップとは似て非なるものです。
マネジメントとは、物事を正しく行うための「管理」「支援」「育成」を意味するのに対し、リーダシップとは組織内に新たな価値を生み出すために「ビジョンと方向性」を明確にして、「動機づけ」を与え、「権限委譲」をして継続して組織を牽引する原動力となります。新たな方向を示し、組織を導くことがリーダーの役割なのです。
優秀なマネジャーは数多く存在しますが、真のリーダーシップを身に着けたリーダーは非常に少なく、時代の流れや変化に対応できない企業が増えています。右肩上がりの成長に依存した「戦略」「戦術」「手法」を変革できず、ジリ貧に陥っている企業は少なくありません。
今やマネジャーではなく、真のリーダーが必要な時代となったのです。新たな価値を自社組織内に創出するために何が必要なのでしょうか?二つの点に注目しましょう。
■ビジョンと裏付け
漠然としたビジョンではなく、3年後、10年後がイメージできる具体的なビジョンを示します。組織の方向性と共に、それによって組織内の各個人がどのような影響を受けるのかを明確にします。ビジョンは精神論や希望ではなく、裏付けに基づいた、根拠あるものとする必要があります。
■展開ステップの明確化と動機づけ
ビジョン実現に向けた展開の流れと優先順位を示します。時には何かを犠牲にしなければ実現は難しいかもしれません。根性論ではなく現実的な計画を立て、組織内に強力な動機づけを与えましょう。
強力なリーダーシップが混迷の時代を生き残るためには不可欠なのです。
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