スマホ世代だからなのか、最近の新人営業担当者はメモを取るのが苦手です。メモをしないからと言って記憶力が圧倒的に良いわけでもありません。しかし多くのトップセールスは、詳細なメモを取っています。気づいた事を何でもメモし、後で整理するのです。メモが苦手な営業担当者には2つのタイプがあります。
■そもそも気づきが少ない:昔から言われるアンテナの感度が悪いタイプです。観察したり、相手の話を聞いてもビジネスチャンスや顧客課題に気が付きません。キーワードを拾い上げる事ができないのです。この場合、何を、どのような視点で見たり聞いたりすれば良いのかを体系的に整理しておく事が重要です。アンテナを張っているつもりの状態から脱却し、顧客に深い関心を持つなら、メモすべき項目が整理できるでしょう。
■メモ自体が下手:情報収集は得意でも、メモのスキル自体が低い人は少なくありません。綺麗にメモを取っていても、結局、何が言いたいのかわからないメモだったり、依頼事項しかメモしていないため単なる連絡リストになってしまっているのです。では何をメモすれば良いのでしょうか?
例えば「疑問に思った事」「すごいなと感じた事」「不思議な点」「顧客が繰り返し使ったキーワード」「自分が勉強になった事」「顧客が悩んでいる事」などです。こうした点を細かに書きだし、最終的に箇条書きで整理すれば、次回の提案や情報提供の糸口を見出せるでしょう。メモは活用しなければ意味がありません。訪問後その日のうちにメモを見直し、次のアクションを考えましょう。いつ、誰に、どんな目的で再アプローチするのかを考え手帳やスケジュール表に記録しておきましょう。仕事が忙しいと新規開拓が疎かになる傾向があるなら、この習慣を身に着けるだけで、一定のペースで活動を繰り返す事ができるでしょう。営業で成功したければ、常にメモ力を磨き続ける必要があるのです。
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