カーナープロダクトマンスリーコラム

【海外展開支援】国都市部の生活費と給料

都市に住む中国人の生活費と給料について、また生活に困窮している都市住民が生きていくためにどんな手段を講じることができるのかなどを少し紹介していきたいと思います。

まずは生活費から行きましょう。深圳のマンション50-60平米で2LDKの家賃は4800元(約97000円)です。中国の多くの家には風呂釜はなく(もちろんあるものも中にはある)、ほとんどがシャワー室のみです。電気代200-300元(5000-6000円)、ガス35元(700円)、マンション管理費180元(3600円)となります。通信費が300元(6000円)、これには家のインターネットと三台の携帯電話が込みとなります。これは少し高めです。食費はどうでしょうか?外食でいうと、マクドナルドのビッグバーガーセットは30元(600円)、すき家の牛丼並が17元(350円)です。安い価格帯で外食をしようと思うと面や中国の丼ぶり系(中国では蓋飯“ガイファン”)になりますが18元(370円)くらいからあります。こう考えると中国のすき家の牛丼並安いですね。日本は今550円ですから。自炊ならどうでしょうか?豚バラ肉は500グラム20元(300円)くらい、野菜はキャベツ一つ4元(80円)ほどです。これが平均の値段とすれば確実に安いですね。中国で日本より値段が高いのは海鮮類と牛肉です。鶏肉と豚肉は日本と同じくらいかそれより安いかと思います。余談ですが、今でも市場に行くと別の場所で捌いたばかりの鳥や豚を売っています。今では深圳などの大都市の市場で生きた鳥など(魚はある)をその場で捌いて売るという方式は禁止になりました。散髪代はかなり安いです。こだわりなくただただ短くしてほしい(すごい角刈りになる可能性大)というだけであればシャンプーなしで15元(300円)からあります。美容室に行く場合はシャンプー込みで50元(1000円)ぐらいでしょうか。服もいろいろですが、ホワイトカラーの人たちが好んできるようなユニクロや無印は、物にもよりますが、日本の価格の1.5倍くらい高いです。

では次に給料の話をします。2022年6月1日の時点で深圳の税務局による調査によると深圳の一か月の平均給料は12964元(262839円)です。しかし、これはあくまで税務局の調査であることを認識する必要があります。中国では個人所得税を申告し実際に支払っている人は人口の10%に満たないと言われています。なので、実際の平均所得を割り出すのは非常に困難です。ざっくり肌感覚で言うと、深圳の一か月の平均給料は5000-7000元(10から14万円)ぐらいではないかと思います。深圳で全時間アルバイトしている若者に家賃は一か月いくらか尋ねると1500-2000元(3から4万円)だといいます。

最後に、生活に困窮している都市住民が生きていくためにどんな手段を講じることができるのか書いていきます。ここでは最低生活保障と公共租赁住房の二つを紹介します。深圳市では2021年10月に非深圳戸籍者も最低生活保護を受ける対象に含まれるようになりました。申請が通れば、一人毎月1300元(26000円)の支給を受けることができます。私の友人で両親子一人の三人家族ですが、その全員が支給を受けることが可能になったケースを見ました。これはかなり大きなサポートだと思います。公共租赁住房とは日本で言う都営宿舎のようなものです。同じ三人家族の例ですが、申請が通り、家賃は1000元(2万円)で、40平米2LDKというエレベーターとインターホン付きのマンションに住んでいます。

こうして育てる相手の生活や状況を理解することも重要な一歩ですね。
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