動機やモチベーションは、組織内における存在意義と役割に大きく依存しています。自分自身が果たすべき役割を理解し、なぜそれをしなければならないかを実感することによって、真の粘り強さを生み出すことができるからです。叱咤激励やインセンティブは、短期的なモチベーションアップの効果しか期待できません。しかし、使命感を感じて、組織内に自分の居場所や役割があると実感できれば、苦難や困難にも立ち向かうことができます。上司は部下に「何をすべきか」だけではなく、「なぜあなたがその役割を担うのか」「どんなことを期待しているのか」「どんな大きな影響が生じるのか」などを具体的に伝える必要があります。存在意義と使命感は、思考パターンや意識をも変え、より大きな成果に導くことができるからです。命令や指示だけで動かない部下がいる場合は特にこの点に注意すべきでしょう。
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