良い卵を産ませたければ、卵ではなくニワトリを世話する必要があります。産まれてきた卵に栄養を与えても、卵が2つに増えることは、絶対にありません。
同じように、営業戦略において結果として確定した数字を叩いても売上げが上がるわけではありません。ましてや支店ごとの言い訳を発表するだけの会議であれば、何の意味もないだけでなく、時間と交通費の無駄と言えるでしょう。
今月の売上げは、今月行った営業活動の結果として、売上げになったわけではありません。1ヶ月、3ヶ月場合によっては1年前のアプローチが実を結んだ結果として、今月の売上げがあるのです。ですから、会議で「なぜ先月はこんなに売上げがあがらなかったんだ」と言ってはならないのです。経営者や管理者が、会議で聞くまでで、状況を把握できていないとしたら、そのことの方が大きな問題ではないでしょうか。
目を向けるべきは、契約に結びつくまでの過程(プロセス)です。売れた理由、売れない理由をきちんと分析せずに結果だけを話し合うことには、何の効果もないのです。プロセスを無視した話し合いでは、精神論でしか物事を捉えることが出来ないからです。
経営者は先を見据えて、結果では無く原因に目を向け、会議では今後どうするかを具体的に提示できるほど、情報を把握し、手を打っておきたいものです。卵ではなく、ニワトリに豊富な栄養と、快適な環境を備えるとき、産卵する卵の数を、2倍にも3倍にもすることができるのです。
営業プロセスを見直し、必要な対策や、手段を講じるべきなのです。
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